シルクパウダー

京都丹後地方は、我が国有数の絹織物(丹後ちりめん)の産地です。丹後の玄関口:与謝野町では、絹に豊富に含まれている良質のアミノ酸に着目し、東京農工大学工学部、平林潔教授の指導を受け、「食べる絹」の研究開発に取り組み、商品化に成功。「食品素材」として高品質の「かやシルクパウダー100」「シルクパウダー21」を誕生させ、食品としての利用を実現しました。
シルクから生まれた天然食品、アミノ酸。

シルクは、9つの必須アミノ酸(体内で合成できなたいめ、食物から摂取する必要があるアミノ酸)を含む、18種のアミノ酸で構成される「フィブロイン」というたんぱく質が主成分です。自然素材のシルクから生まれた「かやシルクパウダー」は、このフィブロインを分子レベルまで切断し、消化・吸収の効率を高めた食品で、良質のアミノ酸が豊富に含まれており、特にグリシン、アラニン、セリンを多く含むのが特徴です。
シルクパウダーの薬理効用

シルクパウダーは天然の絹糸から生産された付加価値の高い高タンパク質食品であり、旧加悦町(現与謝野町)が東京農工大学平林潔研究室と共同で世界で初めて市場商品として開拓したものです。
販売は一般食品として取り扱っておりますが、下記のような成分で構成されており、東京農工大学平林潔研究室の研究結果によりますと、薬理効果としては血中アルコール濃度の低下、血中コレステロール濃度の上昇抑制、血糖値を抑制する等の効用があるとされています。特に二日酔いの防止に効果があると報告されています。
販売は一般食品として取り扱っておりますが、下記のような成分で構成されており、東京農工大学平林潔研究室の研究結果によりますと、薬理効果としては血中アルコール濃度の低下、血中コレステロール濃度の上昇抑制、血糖値を抑制する等の効用があるとされています。特に二日酔いの防止に効果があると報告されています。
アミノ酸名 [記号] |
効能 (大学研究室研究結果) |
100g中 |
---|---|---|
グリシン Gly |
血しょうコレステロールを低下させる作用がある | 36.4g |
アラニン Ala |
アルコール代謝、肝機能の維持 | 30.9g |
セリン Ser |
旨味のもと | 12.9g |
アスパラギンサン Asp |
タンパク質の構成成分。生体内代謝に重要な役割を果たす | 2.53g |
グルタミンサン Glu |
脳の代謝やほかのアミノ酸の代謝に関与 | 1.94g |
バリン Val |
必須アミノ酸のひとつ。甘みと旨味を構成 | 2.64g |
アルギニン Arg |
インシュリン、成長ホルモンの分泌を助ける、コラーゲンの形成 | 0.52g |
チロシン Tyr |
タンパク質の構成成分 | 0.44g |
リジン Lys |
必須アミノ酸のひとつ、筋肉組織の合成に関与。抗ウイルス作用がある | 0.35g |
プロリン Pro |
心臓筋肉の合成に関与。コラーゲンの主要な要素 | 0.60g |
ロイシン Leu |
必須アミノ酸のひとつ | 0.49g |
フェニルアラニン Phe |
チロシンの前駆体。学習・記憶に関与、うつ病の改善に使用 | 0.29g |
イソロイシン Ile |
必須アミノ酸のひとつ。増血作用に効果 | 0.52g |
メチオニン Met |
必須アミノ酸のひとつ。肝機能の活性化作用 | 0.09g |
シスチン Cys |
身体の抗酸化作用を助ける。皮膚や髪の合成に関与。白血球の活性化 | 0.09g |
ヒスチジン His |
皮膚で紫外線を吸収。貧血の治療等に用いられる。自己免疫疾患 | 0.18g |
スレオニン Slo |
必須アミノ酸のひとつ。肝臓への脂肪蓄積を予防する働きをする | 1.21g |
トリプトファン Trp |
必須アミノ酸のひとつ。鎮静作用を持つ神経伝達物質セトロニンの前駆体 | 0.01g |
効果・効能

シルクパウダーの中で多く含まれているグリシンには、血しょうコレステロールを低下させる作用があり、次に多いアラニンには、二日酔いを防ぐ肝機能の維持、改善に効果があると報告されています。現在では、アミノ酸成分の保湿効果やトリートメント効果などからバイオ素材としても注目を集め、化粧品、、シャンプー、リンス、入浴剤などにも添加されています。